現在のプロ野球界におけるトレンドの一つとして「投高打低」が挙げられる。投手と打者が切磋琢磨しながら技術の向上が図られてきたが、その流れも終わりを迎えつつあるのか。野球解説者の高木豊氏が分析する。 データ提供=Japan Baseball Data 
近年における「投高」の象徴的存在であるオリックス・山本。今季も投手4冠に輝いた
データ野球で守備有利に
投高打低は印象としても強いですし、過去5年の成績でも明らかです。今季に関しては、原因の一つに世代交代が挙げられるでしょう。セ・リーグを制した
ヤクルトは、レギュラーポジションに空きがあるわけではありません。
村上宗隆の力によるところが大きいのですが、本塁打も出ています(12球団トップの174本)。ですが
DeNAでは、シーズンを通して出ていたのは
牧秀悟、
佐野恵太、
宮崎敏郎くらいのもの。球界全体が世代交代の時期に入っていることで、レギュラーが固定されていない。それに伴う打撃技術の低下は仕方のないことかもしれません。
もう一つは、投手の球速が上がっていることです。今の時代、7、8、9回を投げる投手で・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン