豊作と言われた今年のドラフト。1位指名は再抽選を含め7人が競合。球界の未来を背負うドラフト1位選手をピックアップする。 取材・文=小池剛 写真=佐藤博之 高校3年間を共に過ごしたチームメートの思いも胸にプロの世界へ飛び込む
守備面での目標は源田壮亮、今宮健太
オリックスから1位指名を受け会見場に入ってきた
横山聖哉の瞳は、どことなく潤んでいた。「練習場で一緒に見ていたチームメートが涙を流して喜んでくれ、自分も感極まった。まさか1位で呼ばれるとは思わなかった」。大型遊撃手と評価されるがっちりした体の横山だが、高校生らしい初々しさものぞかせた。
しかし、ひとたびユニフォームを着ると戦士そのものだ。見た目からも想像できる長打力はもとより、遠投120メートルの肩は「プロでも自信を持ってやっていきたいところ」とアピールポイントに挙げる。高校ではリリーフ投手も務め、150キロ近い速球を放っていたことからも強肩ぶりが伝わる。
この夏は、三番・遊撃で同校8年ぶりの夏の甲子園出場に貢献した。初戦敗退の甲子園では5打数1安打と、決してバットで猛アピールしたわけではなかった。
しかしプロが評価したのは、横山も自信を持つ守備力だ。「冬場に相当守備の反復練習をした。肩に頼らず、足をきちっと運んで捕球できるようにした」。その結果、捕球してからスローイングするまでが安定。大柄だけに俊敏な身のこなしという動きではないが・・・
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