豊作と言われた今年のドラフト。1位指名は再抽選を含め7人が競合。球界の未来を背負うドラフト1位選手をピックアップする。 取材・文=菊田康彦 写真=黒崎雅久 専大のマスコット「センディ」と一枚。母校のためにもプロでの活躍を誓う
自分の可能性を信じて励んだ練習
東都大学リーグ一部最多となる32回の優勝を誇る専大。2017年秋以降は二部が続く昔日の名門から、昨年の
菊地吏玖(
ロッテ)に次いで2年連続でドラフト1位が誕生した。
「昨日の夜からあまり寝られず今日ここに来て、すごく不安な気持ちがあって。本当に今はホッとしている感じです」
1巡目の一斉入札では名前を呼ばれることはなかったものの、国学院大・
武内夏暉の抽選に外れた
ヤクルトからの指名に会見場が沸き立つと、
西舘昂汰はようやく笑顔を浮かべた。
筑陽学園高では、今年のドラフトで
日本ハムから2位指名を受けた
進藤勇也(上武大)とバッテリーを組み、3年春夏と連続で甲子園に出場。センバツでは8強に進出するなど大型右腕としてプロからも注目されたが、「プロへ行くならドラフト1位で行け」という江口祐司監督(当時)の言葉に得心し、4年後のドラフト1位を目指して専大に進学した。
佐々木朗希(ロッテ)、
奥川恭伸(ヤクルト)、
宮城大弥(
オリックス)といった“同級生”が高校卒業後に華々しいプロの世界で脚光を浴びる中・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン