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2023ドラフト総決算 ドラフト1位CLOSE-UP

【ヤクルト1位】西舘昂汰(専大/投手) プロの舞台で見せつける『じゃないほう』の逆襲「中央大・西舘投手には負けられない。僕自身、すごくライバル視している」

 

豊作と言われた今年のドラフト。1位指名は再抽選を含め7人が競合。球界の未来を背負うドラフト1位選手をピックアップする。
取材・文=菊田康彦 写真=黒崎雅久

専大のマスコット「センディ」と一枚。母校のためにもプロでの活躍を誓う


自分の可能性を信じて励んだ練習


 東都大学リーグ一部最多となる32回の優勝を誇る専大。2017年秋以降は二部が続く昔日の名門から、昨年の菊地吏玖(ロッテ)に次いで2年連続でドラフト1位が誕生した。

「昨日の夜からあまり寝られず今日ここに来て、すごく不安な気持ちがあって。本当に今はホッとしている感じです」

 1巡目の一斉入札では名前を呼ばれることはなかったものの、国学院大・武内夏暉の抽選に外れたヤクルトからの指名に会見場が沸き立つと、西舘昂汰はようやく笑顔を浮かべた。

 筑陽学園高では、今年のドラフトで日本ハムから2位指名を受けた進藤勇也(上武大)とバッテリーを組み、3年春夏と連続で甲子園に出場。センバツでは8強に進出するなど大型右腕としてプロからも注目されたが、「プロへ行くならドラフト1位で行け」という江口祐司監督(当時)の言葉に得心し、4年後のドラフト1位を目指して専大に進学した。

 佐々木朗希(ロッテ)、奥川恭伸(ヤクルト)、宮城大弥(オリックス)といった“同級生”が高校卒業後に華々しいプロの世界で脚光を浴びる中・・・

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