どのチームにもいつの時代にも魅力的な選手はいるものだが、千葉移転後のマリーンズも例外ではなく、チームが決して強いとは言えない時期でさえ他球団のファンに誇りたくなる「チームの顔」がいた。引退しようが、楽しませてくれたサムライたちのことは忘れない。 文=キタトシオ
※背番号が複数あった場合、最も印象深い番号を表記
※数字は現役としてのロッテ在籍年度(ただし、山本功児は一軍監督在任期間) 黒木知宏 「魂のエース」と呼ばれた男
「魂のエース」と呼ばれた男である。抑えれば吠え、打たれれば涙を流した。そんな「ジョニー」にファンが惚(ほ)れないはずがなかった。特別な剛速球や変化球があったわけではない。しかし気迫あふれる投球には
イチローも一目を置いた。長年の酷使がたたり、2001年途中に離脱を強いられてからは苦しいリハビリ生活が続く。しかしファンは待っていた。05年8月28日に1545日ぶりの本拠地勝利を挙げると、満員の球場は大歓声に包まれた。
園川一美 シーズン200安打目を打たれたサウスポー;
先発・リリーフ問わず飄々と投げ続けたサウスポー。1994年、イチローに史上初のシーズン200安打目を打たれた際に発した「僕一人で200本打たれたわけじゃないですし」はけだし名言。毎年のように負け越したが、時折目を見張る完封劇を演じてファンを驚かせた。
渡辺俊介 「華麗なる舞い」と評された下手投げ
あるテレビ番組が「華麗なる舞い」と評した下手投げはとにかく美しかった・・・
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