1年夏、2年夏、3年春の甲子園に出場。2年冬に遊撃に転向してプレーの幅を広げると、今年4月には高校日本代表候補に名を連ねた。努力を惜しまず、厳しい環境をプラスにとらえる精神力がある。 写真=牛島寿人 ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=98130&contents_id=p_page_001)
昨秋のチーム事情を見て、自ら志願してショートに挑戦。一冬で成長し、高校日本代表候補合宿でもアピールを見せた
激戦区・愛知を選んだ理由
有力校がひしめく「戦国・愛知」でもまれ、たくましくなった姿で最後の夏を迎える。今秋のドラフト候補に挙がる巧打者の遊撃手の愛工大名電高・石見颯真。今夏の愛知大会は全国最多の173チームが参加する中、ノーシードから4連覇に挑戦することになった。甲子園の切符をつかむには、8連勝しなければならない。苦難に直面しても「簡単に4連覇はできない。一つの試練だと思って打破したい」と、むしろ燃えている。
愛工大名電高の門をたたいたのは「激戦区を勝ち抜いて甲子園へ行きたいから」。出身は滋賀県守山市。近年、滋賀では近江高が「一強体制」を敷きつつあり、あえて故郷を離れたという。自身のレベルアップのため、いばらの道を選んだだけあって、強敵を次々と倒して聖地へと出場するロマンを追い求めている。
今春のセンバツまでに春夏通じて25回の甲子園出場を誇る愛知の強豪校で、1年の夏から左翼でレギュラーの座をつかんだ。広角に打てて打率も残せる打力を備え、倉野光生監督は「ボールを捉える力がある」と目を見張った。1年夏の地方大会で愛知大会優勝メンバーになり・・・
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