オフに突入とはいえ、すでに競争は始まっている。来季の布陣は「まだまだ全然、これから」と、岸田護新監督が話すように、横一線からのスタートだ。ただ、断言こそしないものの、投打とも不動の“軸”がいるのは確か。そんな現段階の顔ぶれを見つつ、レギュラー争いの模様も見ていこう。 【投手陣】分厚い層を誇る救援陣 先発ローテは再構築
最大の武器がさらに厚みを増す。すでに開幕投手が明言されている左腕・
宮城大弥を軸に、今季も奮闘した
田嶋大樹、
曽谷龍平と“左腕トリオ”を形成。
アンダーソン・エスピノーザの残留も決まり、トミー・ジョン手術から今季復帰した椋木蓮が来季は先発一本で調整を進める。今年8月に右肘を手術した
東晃平も万全の状態で来春のキャンプに入る見込みで、今季は救援でフル回転した
古田島成龍が先発に転向。さらに、
ソフトバンクからFA宣言した
石川柊太の獲得に動き、来春キャンプ、オープン戦と熾烈な先発ローテ争いが予想させる。
ただ、不安もある。体重増で肉体改造を図った影響もあり、今季は開幕から制球が定まらず不本意なシーズンを送った
山下舜平大だ。一時、救援に配置転換され、8月に先発復帰以降は3勝を挙げて防御率1.58と復調気配にあったが、10月末に『第3腰椎分離症』と診断され腰痛を再発。リハビリに回り、12月はオーストラリアのウインター・リーグで実戦を積む予定も白紙になった。最速160キロ右腕が先発の軸となり、宮城との二本柱を形成することが安定した戦いにつながるとあって、来春までの復調具合は気になるところ。
とはいえ、仮に先発が不安定となっても、カバーできる充実の救援陣が心強い。
山崎颯一郎、
宇田川優希、
阿部翔太、
平野佳寿と連覇を支えた面々が、今季は軒並み不振や故障で離脱したものの・・・
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