
2年目の今季も二軍で経験を積んでいる小園
「横浜ナンバー」を背負った右腕が、奮闘を続けている。2年目の
小園健太だ。2021年のドラフト会議で市和歌山高から1位指名を受け、
阪神との競合の末に
DeNAに入団。球団が1位の抽選で高校生を引き当てたのは、1994年の
紀田彰一以来、27年ぶり2人目だった。
小園に提示された背番号は、
三浦大輔監督が現役時代に長くエースとして背負い、準永久欠番とされてきた「18」。破格の期待に右腕は「本当にびっくりしたし、それだけ期待されていることを感じた。チームのエースがつける番号。『横浜の18は小園だ』と言ってもらえるような活躍をしたい」と意気込み、プロ入りした。
1年目は球団の育成方針の下で春季キャンプは一軍で完走し、入念な準備を経て8月にイースタン・リーグで実戦デビュー。シーズン終盤に一軍デビューのプランもあったが、新型コロナウイルス感染の影響もあり、ファームで3試合の登板のみに終わった。
オフには
中日の大ベテラン、
涌井秀章の合同自主トレに参加するなどレベルアップを図り迎えた2年目。2年連続の一軍キャンプからオープン戦最終盤まで登板を重ね、高いレベルの中で研鑽を積んだ。シーズン開幕後はファームの先発ローテーションに入り、着実に先発登板での経験を重ねている。直近では投球フォームをワインドアップに変更するなど、一軍昇格を目指し試行錯誤を続けている。
横浜のエースとして通算172勝を挙げた指揮官の“魂”を引き継ぐ右腕として、ファンの期待も大きい。一歩ずつ、着実に、小園がチームの顔へと成長していく。
写真=BBM