来季こそはレギュラー奪取を誓う長谷川
育成選手として入団し、2年目の昨季途中に支配下登録。一軍の試合に37試合出場しただけに、3年目の今季はレギュラー争いの筆頭候補の一人と期待されたが、59試合出場に終わり、打率も.222と飛躍のシーズンにはならなかった。
最大の課題として
長谷川信哉自身が感じたのは、「右投手への対応」だという。実際、左投手に対しては打率.339なのに対し、右は.165と明らかに成績に差がある。昨オフ同様、今オフも
坂本勇人(
巨人)の自主トレに参加することが決まっているだけに、「坂本さんに、ぜひ右投手の待ち方やタイミングの取り方、感覚など、いろいろ聞いて感覚をつかみたい」と、改善に意欲を燃やす。
また、チーム全体として、出塁率が来季の大きなテーマに掲げられた。さらに、個人としても「一番、三番を打てるような打者に」という目標がある。「一番、三番を打つには、打率をもっと上げる必要がある」と長谷川。「僕の場合は、四球とかで出塁するよりも、去年の
松本剛さん(
日本ハム)みたいに、打って(塁に)出るのが目標です。なので、打率を上げるために、安打が出た試合でもう1本出せるか。マルチとか猛打賞とか、そういう確実性を来季はもっと求めてやってきたい」。目指すのは打率3割だ。
今季も、
西武は喫緊の課題とされる外野手のレギュラーが1つも固まらなかった。そうした現状も含め、これまでの内野手登録から、来季は外野手登録へと変更されることが決まった。誰もがうらやむ身体能力、俊足、パンチ力、守備力を兼ね備えるオールマイティ選手。定位置確保を誓い、オフは徹底的に爪を研ぐ。
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