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西武・今井達也「責任を負わないと成長できない」強い覚悟でマウンドに立つ右腕/序盤戦MVP

 

白星に恵まれないが、安定した投球を続けている今井


 高橋光成今井達也平良海馬の昨季2ケタ勝利を挙げた先発三枚看板には、今季もさらなる活躍が期待されている。だが高橋はキャンプ中に右肩の違和感を訴え開幕には間に合わず。平良も開幕から5試合に先発登板したものの、右前腕の張りのため5月9日に登録抹消。想定外のアクシデントが続いた中で、しっかりと先発ローテーションを守り抜き、安定感のある投球を続けているのが今井だ。

 8年目を迎えた今季、自身初の開幕投手を任され、楽天を相手に7回2安打11奪三振、無失点と圧倒してみせた。以後も、打線の援護に恵まれず3勝止まりとなっているが、その内容は非常に充実しており、6月5日現在10試合先発、防御率2.26、奪三振はリーグトップの75個を誇っている。自身、開幕前から「最優秀防御率か最多奪三振のタイトルは獲りたい」との目標を掲げており、その意味でも十分な成績と言えよう。

 また、投球内容に加え、今季の今井に最も感じられるのが責任感だ。今年で26歳と本人も十分若いが、年々若手投手が増えてきているだけに、「後輩にきちんと背中で示していかないといけないですし、時にはアドバイスなどもしていきたい」と、自身の日ごろの言動や立ち居振る舞いにも高い意識を持っている。トレードマークだった“ロン毛”をバッサリと切ったのは、「何かチームのリフレッシュのきっかけになれば」というのも理由の一つだった。

「人間、責任を負わないと成長できないので」と今井。毎試合、それほどの覚悟を持ってマウンドに立っているからこそ、背番号『48』の投球に誰もが惹きつけられる。

写真=BBM
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