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勝ち星は停滞中だが武内が新人王の最有力候補なのは間違いない
開幕から先発ローテーションの一角を担い、5月は4試合で3勝0敗、防御率0.63の際立った成績で月間MVPを受賞した
武内夏暉。球宴までの前半戦で11試合に登板し、5勝2敗、防御率1.70と、ルーキーながらチーム屈指ともいえる成績を残し、新人王の最有力候補と目されてきた。
だが、8月は防御率4.88と失点がかさみ、8月11日の
日本ハム戦(エスコンF)から9月8日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)まで自身4連敗と一転して苦戦が続いた。とはいえ、すべてが初体験だ。入団してからキャンプ、オープン戦、先発ローテの一角と、常に緊張状態の中で走り続けてきた。加えて、連日続く気温35度を超える酷暑である。本人がどれだけ「大丈夫です」と笑顔を見せても、当然、目に見えない疲労も出てきているだろう。
さらに、前半戦の圧倒的な投球内容からも、各球団が配球パターンや状況における投球傾向の分析など、“武内対策”に躍起になってきていることは間違いない。この壁をどう乗り越えていくか。大きく成長を遂げるための必要な試練とも言えるだけに、注目したいところだ。
他チームに目を向けると、2年目の
金村尚真(日本ハム)が6勝5敗6ホールド、防御率2.31、
古謝樹(
楽天)が5勝6敗、防御率4.34、
古田島成龍(
オリックス)が2勝1敗23ホールド、防御率0.86などの名が、新人王争いのライバルとして挙がる。
「最終的に獲れればいいですが、まずはケガなく、最後までローテーションを回り切るのが一番の目標」と、武内。ぜひとも新人王に輝き、厳しいシーズンを過ごしているチームに明るい話題をもたらしたい。
写真=BBM