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奪三振率10.57と三振を奪う能力が高いのは中継ぎとして魅力だ
うなるような速球は、身長173センチという小柄な体に似つかわしくないほどの力強さがみなぎっている。9月8日の
中日戦(マツダ
広島)、2投手が4失点したあとの5回から登板した
黒原拓未は、1回1/3を無失点。5回無死一、三塁のピンチでは、
カリステ、
細川成也から2者連続三振。勝利にこそ結びつかなかったが、見事に相手の流れは断ち切った。
同点やビハインドでマウンドを上がることも多く、
新井貴浩監督は「流れを止めてほしくていってもらった」と、いつも頼もしそうに好投を振り返る。9月23日現在、登板49試合で55回1/3は、リリーフ陣でチーム1位。防御率1.79を誇り、投球回を大きく上回る65奪三振という好成績だ。
2022年ドラフト1位左腕は、3年目にして輝きを放つ。右肘の張りを訴えた
森下暢仁の代役で開幕2戦目の
DeNA戦(横浜)に先発も、わずか3球で危険球退場。先発2戦で2敗しながら、森下復帰後も新井監督は「二軍で“スタンバイ”は、もったいない」と、ブルペンの一員として一軍に残した。黒原自身が「先発でもブルペンでも、とにかく一軍の力に」と直訴した結果でもあった。
5月25日のDeNA戦(横浜)で、同点の延長11回を無失点に抑えて待望のプロ初勝利。ここまで4勝を挙げ、8月2日の中日戦(マツダ広島)では初めてのお立ち台にも立った。
「これから初めて経験していくことも多いと思う。こういう場面、雰囲気を貴重に思って、しっかり投げていきたい」
さらに頼もしさを増し、来季以降の飛躍の土台とする。
写真=BBM