重い言葉が会見場に響いた。今季62試合、打率.217、4本塁打に21打点。開幕を四番で迎え、5月に右太ももを痛めて登録抹消になると、夏場も腰痛を発症するなど相次ぐ故障に苦しめられた。来季は2年契約の2年目。
「僕も腹をくくって名古屋に来ているし、本当にラストチャンスだと思ってしっかりと全うしたい。最後まで後悔なく。その先のことは神様が決めること。まずは自分が全力でやって、来季はチームとして笑い合ってシーズンを終われるように。そこを目指して体作りをして、1年間戦い抜くことを目指したい」
契約更改では現状維持の3億円でサインし、率直な想いを口にした。逆襲のための準備は進んでいる。腰痛改善に向け減量に取り組んだ。「体重は14〜15kg落ちたかな」。ここ数年は115〜120キロ。ランニングなどの有酸素運動や食事制限に取り組んだ。
「今は100キロあるかないか。きょうも痩せているときのスーツをクローゼットから引っ張り出した。今まで着ていた服もブカブカだし」。明らかに見た目からして変わった。減量による飛距離への影響についても「このくらいならなんとか大丈夫」と話す。
「こういう世界なのでダメなら切られるのが当たり前。毎年やりたくても去っていかないといけない選手がたくさんいる中で、僕もそういう先輩方や同期をたくさん見てきている。ダメだったらダメ。それだけのこと」
来季プロ18年目を迎える。中田にとって野球人生をかけた戦いとなるのは間違いない。
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