立大の生活拠点である智徳寮の玄関前にて撮影。グラブの中には思いを込めた3つの言葉が刺繍されている[写真=BBM]
昨年9月、侍ジャパンU-18代表はU-18W杯(台湾)で悲願の初優勝を飾った。急造チームを一つに束ねたのは遊撃手の主将・
小林隼翔だった。開幕から3試合で10打数6安打とけん引していたが、アメリカとの一次ラウンドで、守備中に味方と交錯。脳振とうと診断され、4日間の検査入院。退院後の経過は良好で、日本チームはNPBの脳振とうに関する規定にならい、決勝での復帰を想定していた。ところが、大会主催者のWBSCから出場許可を得られず、地元・台湾との決勝も無念の欠場となった。試合に出場できなくても、チームのために献身的に動いた。メンバーの誰もが主将・小林の姿勢が、世界一の原動力であると口をそろえていた。
「広陵高校で3年間学んだことが、正解であることが証明されました。日本にとって世界一は初めてであり、この代の主将は自分しかいない。貴重な経験をさせていただきました」
広陵高は学校敷地内にグラウンド、合宿所が3点セットで、規則正しい生活を送る。当たり前のことを、当たり前に取り組む3年間。「男を磨く場所」として、心身で成長を遂げた。
卒業後の進路にあたっては考えがあった。
「高卒でのプロは意識していませんでした。大学4年間でしっかりと力を付けて、即戦力の評価を受けてプロ入りしたいと進学を決断しました」・・・
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