九産大は福岡六大学春季リーグ戦で3季連続47度目の優勝を決めた。6月10日に開幕する全日本大学選手権に2年連続23回目の出場。過去の3大会は初戦敗退を喫しており、不動の一番・遊撃を前面に押し出して、上位進出が期待されている。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 50メートル走5秒8、遠投114メートル。正確かつ俊敏な、安定感ある遊撃守備に定評がある
今春の開幕カードから2試合で計NPB8球団が視察。担当スカウトはもとより、管理職を同行させるチームもあり、
浦田俊輔への注目度は高まっていた。高校、大学の先輩にあたる九産大・大久保哲也監督は、魅力についてこう語る。
「何しろスピードがあります。脚力を生かした走塁、守備範囲の広さがある。大学時代の2、3年時に侍ジャパンでプレーし、社会人(大阪ガス)を経て、2023年にプロへ進んだ
西武・児玉(
児玉亮涼)よりも、総合力では上かと見ています。児玉と同様、体は小さいですが、浦田は打撃に小力がある。今年の春先のオープン戦でも、ボールに力のある社会人投手から右翼フェンス直撃の打球を放つこともありました。一方で、逆方向へと合わせるバットコントロールも持ち合わせる。上の世界でも、十分期待できると思います」
長崎・海星高では八番・遊撃で2年夏の甲子園出場。チームは3回戦に進出し、再三にわたるアグレッシブなプレーで、マンモススタンドを沸かせた。
「大学は地元・九州で関東、関西のチームを倒そうと考えたんです。九州で一番力のある大学、九産大を志望しました」
持ち前の野球センスで、早くから大久保監督の目に留まり、1年春からリーグ戦出場。2年秋に遊撃の定位置を奪取すると、3季連続優勝を遂げた今春まで、4季連続でベストナイン受賞。今春は不動の斬り込み隊長で・・・
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