明日のヒーローを夢見てファームで鍛錬を積む若手選手に迫る連載インタビュー。第3回は、高い身体能力が目を引く若獅子の登場だ。高卒2年目で、まだ実戦経験は少ないが、パワーとスピードを兼ね備えた“スーパーマン”になることを目標に、充実した日々を過ごしている。 取材・構成=小林光男 写真=兼村竜介、BBM 屈託のない笑顔から、大きな夢を語る。均整の取れた体格にも惚れ惚れとしてしまう。19歳の“野望”を耳にしても、不思議とそれが本当に実現するのではないかと、思わされてしまう不思議な魅力を持っている。昨年ドラフト2位で入団し、高卒2年目。まだイースタンでも実績を残していないが、近い将来、ベルーナドームで大暴れする予感が漂う。 ──高卒2年目を迎えていますが、今季の現状をどう捉えていますか。
古川 現在は三軍でプレーしていますが、やはり二軍の選手と比べると劣っているところが多いな、と実感しました。イースタン公式戦に3試合出て、9打数3安打、打率.333を残しましたが、よくよく考えるとバットの芯でとらえた打球がありませんでした。課題はまだまだ多いなと感じています。
──特に差があると感じている点は?
古川 全部ですが、あえて言うならタイミングの取り方です。昨年から取り組んできて、スイングの形はだいぶ良くなってきました。でも、打席でそれをしっかりと表現することができていない。投手は打者の形を崩そうとして、変化球を投げ込んだりしてきます。打者はそれをかいくぐって、いかに自分のタイミングで対応してヒットを打っていくかが大事になりますから。
──どのようにして課題を解消しようと考えていますか。
古川 例えばフリー打撃でいろいろな投げ方の打撃投手から打つ。その中で、どの打撃投手に対しても合わせて、自分のタイミングで打つように心掛けています。三軍戦ではしっかり自分のタイミングでバットが振れ、早いカウントで打てるようになり、バットの芯でとらえたヒットも多くなってきました。ボールを見極めることもできているので、四球も増えてきましたね。
──守備、走塁に関しては、どのようなことに力を入れていますか。
古川 外野守備ではセンター、ライトを守っていますが、まずは自分が捕れる範囲の打球をしっかり処理することを重点的にやっています。そこから徐々に守備範囲を広げたい。走塁に関しては・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン