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【大学野球】リーグトップの防御率…勝利に徹するためにスタイル変更 成長の一端見せる法大・篠木健太郎

 

投打でチームの先勝に貢献


法大・篠木は東大1回戦を8回1失点で勝利投手。今季3勝目で、通算11勝目を挙げた[写真=矢野寿明]


【5月11日】東京六大学リーグ戦(神宮)
法大5−1東大(法大1勝)

 法大の157キロ右腕・篠木健太郎(4年・木更津総合高)は東大1回戦を8回1失点(自責点0)の好投で、シーズン自己最多タイの今季3勝目を挙げた。防御率を1.03として、リーグトップに躍り出た。

 1対1の4回表二死一、二塁からはセンターオーバーの三塁打で2点を勝ち越し。エースとして、投打でチームの先勝に貢献した。

「9人目のバッターとして、役に立てたので良かったです。三塁打? 走るのは好きなので大丈夫です。チームとして、一つも落とせない、とやっている。投げてチームに貢献できた。大島(大島公一)監督からも言われていますが、結果は副産物。勝つことが一番です」

 昨秋からの成長の一端を、この試合でも見せた。3年時までの篠木は全球全力。打者に対して押しまくるのが持ち味だったが、勝利に徹するため、スタイルを変えた。

「抜きどころと、入れどころ。自分をコントロールしながら投げられている。過去に比べれば、物足りない部分もありますが、勝てば、何でも良いです」

1対1の4回表には、センターオーバーの勝ち越し三塁打を放った[写真=矢野寿明]


 東大1回戦では最速151キロと、今季初めて大台を突破。「(第4週が)1週空いて、(第5週から第7週まで)ここから3週続く。後半のスタートで、力を入れていこうかなと思いました。(慶大戦までの)球場表示では149キロが最速でしたが、(場内で計測している)トラックマンでは150キロを超えていたので……」と、手応えを語る。

 法大は開幕カードの立大戦を2勝1敗で勝ち点を挙げたが、慶大戦は1勝2敗で落とした。2020年春以来のV奪還へは、篠木が言ったように一つの負けも許されない状況。残り3カードの「6連勝」が合言葉となっている。

「優勝するために法政に入学してきた。覚悟を決めて、マウンドに立っている」

 すべては、チームの勝利──。法大のエース番号18のプライドを胸に腕を振っていく。

文=岡本朋祐
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