ルーキーイヤーの昨年9月にプロ初先発を果たし、今季は開幕から先発ローテーションに組み込まれている。いきなり炎上と波乱含みなスタートとなったが、かつてのエース・田中将大が加わった豪華先発陣の中で、生き残りを懸けて必死に腕を振る日々。その中で大事なことに気づいたという。 取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=45&contents_id=p_page_116)
柔和な笑顔が魅力でもある社会人出身の2年目右腕。だが、そのイメージも払拭していく覚悟だ
一流から学んだこと
実績ある先発候補が熾烈な先発ローテ入り争いを繰り広げる中、最後の一枠を勝ち取ったのが2年目の瀧中瞭太だった。25歳でプロ入りした遅咲き右腕だが、年下の選手に引けを取らない謙虚さと貪欲さでチャンスをつかんだ。先発ローテ定着に向け、焦らずに足元を見つめ、一歩一歩着実に歩みを進めている。 ──今季は開幕一軍をつかみ7月1日時点で5勝3敗と勝ち越しています。ここまでの自己評価としてはいかがですか。
瀧中 納得のできるピッチングはまだ少ないのですが、貯金ができているのはプラスだと思っています。
──すでに昨年の登板数(8)を超えていますが疲労も感じているのでは?
瀧中 試合数は超えていますが、今年は日程の関係もあり、1週間や10日空けて登板することもありますし、1試合に投げているイニング数が少ないので、疲労がたまっている感じではないかなと。
──イニング数が少ない要因をどういったところに感じていますか。
瀧中 もちろん立場的に先輩方とは求められるものが違うのもあるとは思います。ですが、一番の要因は球数が増えてしまっていることですね。ストライクゾーンで勝負できていないので、球数が増えてリリーフの方に託すことが増えてしまっている。それでチームが勝てるなら結果としてはいいのですが、そこで満足してはいけないなと感じています。
──やはり完投は目指す部分でもある。
瀧中 先発ピッチャーとしてマウンドに上がった以上、最後まで投げ切りたいという思いは誰もが持っていることだと思います。それを達成するためにも1イニングにかける球数をしっかり調整していかないといけません。今後、先発ローテーションを守るため、一つでも上のレベルで投げるためにもそこが大事になってくるのかなとは思っています。
──ストライクゾーンで勝負するためにも変化球の精度をさらに高めていく。
瀧中 変化球自体が悪いとは言わないですが、決め球の精度が悪いのと、あとは使いどころですね。やはり・・・
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