
巨人の岡本和に今季初被弾を許したロッテの佐々木朗。投高打低の時代だが、投手と打者の真剣勝負が球界全体のレベルを上げていく
末恐ろしい佐々木朗希の潜在能力
2022年シーズンは、セ・パ両リーグのピッチャーの防御率がやたらと良い。もうこれは、あり得ないというくらいのレベルの高さだよ。特にセ・リーグは、1位の
阪神・
青柳晃洋が61試合消化した時点で、0.98という驚異的な数字だ(記録は6月8日時点、以下同)。さらにパ・リーグは、1位の
オリックスの
山岡泰輔から、
ソフトバンクの
千賀滉大、ロッテの
佐々木朗希、オリックスの
山本由伸、ロッテの
石川歩、
日本ハムの
加藤貴之、
楽天の
田中将大の7人が、そろって防御率1点台の好成績を残している。このパ・リーグの投手たちはほとんどが球に威力があって、落ちるボールの良いピッチャーばかり。しかも真っすぐの球速は150キロを優に超える。
パ・リーグのチーム防御率を見ても、1位から5位までの5球団が2点台。しかも、パはピッチャーが打席に入らないDH制でしょう。ピッチャーが気を抜けない環境にもかかわらず、防御率2点台のピッチャーが目白押しというのはすご過ぎますよ。その中でも、パ・リーグ1位・
西武のチーム防御率が2.51なんて、普段なら個人の最優秀防御率に匹敵するくらいの数字だよ。投高打低は一目瞭然だね。
実際、記録的なピッチングも次々と飛び出している。佐々木朗が2試合連続でパーフェクト・ピッチング(4月10日のオリックス戦、続く同17日の日本ハム戦は8回でマウンドを降りる)、さらにソフトバンクの
東浜巨が5月11日の西武戦(Pay Pay ドーム)でノーヒットノーランの快挙を達成した。セ・リーグに目を移せば、
中日の
大野雄大が5月6日の阪神戦(バンテリン)で、10回二死までパーフェクトをやってのけ、6月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)では
DeNAの
今永昇太もノーノーだ。
ただ、佐々木朗を筆頭に、特にパ・リーグのパワーピッチャーは・・・
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