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宮城大弥の一生百錬 僕が僕であるために

宮城大弥コラム 第10回 2人の先輩キャッチャー「若月さんも森さんも優しくて頼れるキャッチャーですが、頼ってばかりもダメなんです」

 

普段のまま自然体でリードしてくれる若月さん[写真左]、気持ちの面の指摘もしてくださる森さん[右]。頼れる先輩の考えを理解しつつ、時に自信を持って首を振れるようになっていきたいと思うんです


気を使わない関係


 キャンプ、そしてシーズンに向けて自主トレで体をつくっています。今年も優勝できるように全員で戦っていく。この思いを忘れないでいられるのは、支えてくれる人がいるからです。裏方さんを含めたチームメート全員がそうで、前回はお母さんのような比嘉(比嘉幹貴)さん、お父さんのような平野(平野佳寿)さんの優しさをお話しました。今回はキャッチャーの先輩についてお話しましょう。

 そもそも僕がキャッチャーに求めていることは……構え方とか、サインの出し方とか技術の部分ではなく、強いて言うなら『仲良くしたい』(笑)。コミュニケーションをしっかり取れば、呼吸が合っていく。お互いの考えを分からずにバッテリーを組むより、理解しているほうが絶対に息が合うのは間違いないので。ただ、別にすべての考えが一致する必要はないんです。お互いの考えに違いが出ても良い。正解はないからこそ、まずはお互いの考えを知ることが大事。僕の考え方の幅も広がってきますから。

 今は、主に若月(若月健矢)さんと森(森友哉)さんとバッテリーを組む機会が多いですが、お二人ともコミュニケーションをしっかり取ってくれます。試合後のロッカールームでは、その日の投球を振り返ることを欠かしません。『コミュニケーションを取る』と、意識しているわけではないんですけど。先輩お二人の優しさがあるから、自然と関係性を築いてくださっているなと思うんです。

 そもそも、若月さんは・・・

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宮城大弥の一生百錬 僕が僕であるために

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座右の銘は「一生百錬」。オリックスの若き先発左腕が振り返る野球人生とこれから――。

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