取材・文=岡本朋祐、写真=大賀章好、BBM 父と兄2人が野球におけるお手本
兄・田中広輔は社会人[JR東日本]を経てプロ入り3年目の昨季、リーグ優勝に貢献。ポーズを取る顔は兄弟そっくりで、甘いマスクで人気が出そうだ
毎年、正月はキャッチボールから始まる。近所の依知小の校庭で、親子4人が汗を流す。
田中俊太は姉1人、兄2人、妹1人の三男。
「後ろからついていくだけ。父と兄はあこがれの選手で、かなわない存在でした」
父・正行さんは東海大相模高で
原辰徳氏の1学年後輩で1977年夏、背番号14(内野手)で甲子園の土を踏んだ。小学生時代に在籍した相模原イーグルスでは、監督と選手という関係で「厳しい指導を受けた」。昨年、「一番・遊撃」で
広島の25年ぶりのリーグ優勝に貢献した4歳上の長男・広輔は東海大相模高、東海大、JR東日本を経てプロ入り。3歳上の次男・洋平さんは日大三高、明治学院大を卒業後、会社員と並行しクラブチームでプレー。家族は特別だ。
「高校までは父がグラブの型付けをしてくれたり、兄が使用したものを、お下がりで使っていました」
最近は新年の風景も変わってきた。
「父は意気込みがあっても、年を取りましたので2、3球程度で終わり。洋平も横で見ていることが多く、広輔と2人。しっかり胸に投げないと、何を言われるか分からない(苦笑)」
俊太にとって正月のキャッチボールは年に1度、成長を確認する場だ・・・
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