超高校級の衝撃から愛称がつき、異名を取った球児は数知れない。中でも○○のダルビッシュ、○○のイチローと、一流選手の名前が付くことが大半だ。ここでは、インパクトを与えて話題を呼んだ、“怪物の卵”と期待された男たちを振り返る。 由来はさまざま
全国的に無名の隠れた逸材も、評判が評判を呼び、夏を前に注目が増すケースは少なくない。そんな“怪物の卵”には“愛称”や“異名”がつくことが多々。インパクトを与えつつ、選手のプレースタイルを伝えるため、プロ選手の名を使った“異名”が各メディアの見出しに躍って浸透していくが、中でも近年は
ダルビッシュ有(ドジャース)の名がつく球児が多く現れている。
九州のダルビッシュ武田翔太[宮崎日大高]
長身と長い手足。しなやかな投球フォームから速球を投げ込むシルエットが瓜二つ。それが「○○のダルビッシュ」の由来となり、○○には球児が所属する学校の地名が入る。2008年には春日部共栄高の
中村勝(現
日本ハム)が「埼玉のダルビッシュ」、11年には宮崎日大高の武田翔太(現
ソフトバンク)が「九州のダルビッシュ」と呼ばれ、12年には千葉国際高の
相内誠(現
西武)が「房総のダルビッシュ」と称された。
房総のダルビッシュ相内誠[千葉国際高]
また、外国人を親に持つ球児にもダルビッシュの名が使われるケースが多く、関西高の
ダース・ローマシュ匡(元日本ハム)や、浦添工高の
運天ジョン・クレイトン(元日本ハム)がその例だ。長身右腕に加えて名前にカタカナが並ぶことが由来となりやすく、11年だけでも8人に「ダルビッシュ」の愛称がついている。
野手では俊足巧打の選手を「○○のイチロー」と表現することが多く、1999年には鹿児島工高の
川崎宗則(現ソフトバンク)が「薩摩のイチロー」と呼ばれ、近年では・・・
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