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挑戦者を待ち受ける男たち

広島・中崎翔太インタビュー あの悔しさを胸に秘めて 「やられた分を取り返すことはできないけど、今季は勝ち切りたい」

 

昨季に続いて歓喜の輪の中心になった。2年連続の胴上げ投手となったクローザーは、初の日本シリーズで味わった屈辱を払しょくすべく、ポストシーズンを最後まで投げ切るつもりだ。
取材・構成=吉見淳司、写真=松村真行、BBM


今季の失投は1球だけ


──9月18日の阪神戦[甲子園]。3対2で迎えた最終回を抑え、2年連続でリーグ優勝の胴上げ投手となりました。

中崎 今季は猛(今村猛)さんがずっと抑えをやっていたのに、最後に僕が投げさせてもらえたのは本当に感謝したいですし、ありがたかったですね。猛さんに申し訳ない気持ちもありましたが。

──抑えの責任感を知っているからこそ思うところがあった。

中崎 猛さんも悔しかったと思いますし、その気持ちが分かるからこそ僕も必死に投げていました。

──最後は伊藤隼太選手をショートフライに打ち取りました。打球を見送っている際にはどんなことを考えていたのでしょうか。

中崎 気持ち的には「また最後、三振を取れなかったな」(昨季の優勝決定時は遊ゴロ)という感じで(笑)。(三振を)狙ってはいて、最後のボールも・・・

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