一体何が変わったのか──。荻野貴司、福田秀平、種市篤暉ら、故障離脱者もいる中で、8月を終えて首位・ソフトバンクとは3ゲーム差の2位。チーム躍進の裏には、方向性を示す1つの数字がある。 取材・文=竹内元(共同通信社) ※成績はすべて8月30日時点 円陣での河野亮打撃コーチ(背中。「BROS.」はニックネーム)からの指示をチーム全体で徹底する/写真=高原由佳
ボールをきっちり見極める──。今季の好調を支える打線を語る上で1つの数字が浮かび上がる。それが、チームの総四球数だ。その数は12球団ダントツの279。2位の
楽天に36個差という突出ぶりだ。
打率.333と好調だった荻野貴司が7月下旬に右太もも裏を痛め、昨季32本塁打の
レアードも8月上旬に腰痛が悪化。2人の主力打者が長期離脱となる中で、こうした粘りのある攻撃が、首位争いに食らい付いている一因でもある。
象徴的な試合が8月25日の楽天戦(楽天生命パーク)だ。初回、相手先発・
弓削隼人に対し、二番・
中村奨吾が11球を投じさせて四球をもぎ取って出塁すると・・・
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