今年の新人では、ほかのドライチと比べて地味な存在だったかもしれない。それでも確かな実力を示し、一躍、新人王候補としても注目される存在に。課題を克服し、不動の遊撃レギュラーを目指す。 取材・構成=阿部ちはる 写真=桜井ひとし、BBM “足の人”から“攻守走の人”へ自信と課題を手にした1年目
初ヒットよりも初盗塁が先だった。だが、1本のヒットをきっかけに「走塁、守備の人」というイメージは払しょくされていく。そして7月以降は遊撃手としてスタメンに名を連ね、打率も右肩上がりに。「コブちゃん」の愛称が定着した小深田大翔は、ルーキーらしからぬ落ち着きと高い技術で、ベンチに欠かせぬ存在となっていった。 ──今季は全120試合のうち、112試合に出場しました。1年目の自己評価としてはいかがでしたか。
小深田 自分が思っていたより結果としてはよかったと思います。特にバッティングでは打率.288を打てたことは、正直びっくりしています。
──開幕直後は代走や守備固めでの出場がメーンでしたが打撃で結果を残したことでスタメン出場が増えていきました。
小深田 打てたほうが試合に出ることができるとは思っていたので、何とか打てるようにと毎日練習していましたね。
──レギュラーに定着するためには、やはり打撃が重要だと。
小深田 そうですね。シーズンが始まってから、なかなか打てなかったですから(苦笑)。試合に出るためにはもうちょっと打てないといけないと思ったので、バッティングは重視していました。
──プロ初出場は6月19日でしたが初ヒットは6月30日の
ロッテ戦(
楽天生命パーク)でした。
小深田 はい(苦笑)。早く打ちたいという焦りはありましたね。ですが・・・
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