プロ入り後、“星野チルドレン”の一人として台頭し、プロ8年目の現在ではチームに欠かせぬ外野手に成長した。今季は四番、二番と打線の中で役割が変化するも、変わらぬ活躍を見せている。それを支えているのが、どんなときでも手入れを欠かさないこげ茶色のバットだ。 取材・文=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎 リーグトップの逆転勝利数を誇るなど、上位争いを演じている
楽天を支えているのが攻撃陣だろう。特に開幕直後はエース2人を欠く中、その不安を感じさせない戦いぶりを見せた。その中核を担うのが開幕当初に四番を務めていた
島内宏明であり、34インチ、895グラム、メープル素材のバットである。このミズノのバットは
村田修一(元横浜ほか)モデルで、アマチュア時代から使用しているもの。ただ、プロ入り後に「アウトコースがすごく遠く見えたので変えてみたら、結果がガラッと変わった」と1センチ長くした。それ以降はサイズも重さもほぼ手を加えていない。
色は黒や茶色などを試し、焼き目のついた現在のカラーに落ち着いた。ただ、「使っている人が増えてきたのでそろそろ変えようかな」と大きなこだわりがあるわけではない。とはいえ、黒は使用しない。「僕は振っているところが“見えていたい”んです。黒はスイングしていてどこを振っているか分からないときがある」とそのカラーにも理由はあるようだ。
島内はバットの重さとグリップの管理を毎日欠かさず行う。それは・・・
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