昨季夏に負った肩の故障が癒え、プロ5年目を迎える今季は、
菊池雄星にとって本格的な大成が求められていた。だが、球宴前までの成績は3勝7敗。結果が得られず、苦しんだ。
自身開幕3連敗を喫し、今季初勝利まで4試合を要した。1勝しても、その後も調子は上がらず、再び3連敗。チームの打撃も不振だったため、援護に恵まれなかった部分もあったが、それでも交流戦までの7試合で1勝6敗。
昨季、同時期までに9勝を挙げたが、その好調時とは直球と変化球で腕の振りが違うため、相手打者に攻略されることが少なくなかった。また、故障していた肩への懸念から、テークバックが小さくなり、上半身と下半身がうまく連動できていなかったため、球速も上がらなかった。それでも、結果がついてこない中でも「勝ち星も大事だけど、まずは自分が納得いくボールが投げられるか。それが増えてくれば、自然と勝ち星が増えていくと思う」と話し、自身の修正に取り組んできた。
その改善が、徐々に投球内容に表れつつある。7月13日の
オリックス戦(
西武ドーム)では、5回1/3を投げ、5失点で勝利はつかなかったが、自己最速の154キロを記録するなど「ボールは今年一番よかった」納得の言葉を口にした。あとは、ようやくつかんだ好感触の投球をベースに、どこまで状態を上げていけるか。「早く完投、完封ができるまでになってほしい」と、清川投手コーチも期待を寄せる。
チームにとって、連戦が続く後半戦、先発投手陣の充実は欠かすことのできないテーマとなる。自身、念願の2ケタ勝利へ向けた巻き返しは、後半戦に巻き返しを誓うチームにとっても必要不可欠だ。