
オープン戦を最後に実戦から遠ざかる。現在は二軍でリハビリ中だが、経験のある生え抜きの存在はペナントを戦ううえで欠かせない
いることが当たり前だったからやはり、喪失感は大きい。2011年を除き、
DeNAが11年ぶりに本拠地・横浜スタジアムで迎えた
ヤクルトとの開幕戦(3月30日)。定位置だった右翼のポジションに、
梶谷隆幸の姿はなかった。
異変が起きたのは、オープン戦最終戦だった25日の
西武戦(メットライフ)。試合前練習のキャッチボール中に背中を痛め、出場も見送られた。キャンプから二軍調整。昨年から悩まされていた右肩痛の回復を優先してきた
ラミレス監督は「今後の状態を見て、どうするか判断したい」と厳しい表情を浮かべた。開幕直前のアクシデントは想定外。当初は脇腹への影響も心配され、間に合わせるには時間が足りなかった。
07年に高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)入団。今年8月に30歳を迎える。生え抜きの代名詞的存在だった
三浦大輔が現役を退き、野手ではプロ14年目の
石川雄洋(7月に32歳)に次ぐ古参となった。
13年に77試合で打率.346、16本塁打と台頭し、外野に転向した翌14年からレギュラーに定着。同年に盗塁王のタイトルを獲得するなど、看板選手として着実に足固めをしてきた。梶谷本人が一番、悔しさを感じているはずで「競争は毎年ある。自分の力でポジションは勝ち取らないといけない」と心を熱く燃やしている。一昨年のCSでは左手薬指の骨折を押して出場を続け、昨年の日本シリーズでも本塁打を放った。輝ける場所は、いくらでもある。
写真=前島 進