2017年、V奪回が至上命題となる巨人に、頼もしい即戦力右腕が加入する。名門・東芝で3年間、厳しい社会人野球の世界で投げてきたのは、大きな財産であり武器。同級生の活躍に刺激を受けながら、1年目から結果を追い求めていく覚悟だ。 取材・文=佐々木亨 高卒3年目のドラフト解禁年。10月20日に巨人3位指名を受け、川崎市内の野球部合宿所内で記者会見し、プロ入りへの喜びを口にした/写真=佐々木亨
「弱気」を取り払った都市対抗予選での完封劇
繊細なストライプが施された上品な紺色のスーツ姿で現れた
谷岡竜平は、わずかに緊張した面持ちで語り始めた。
「どの球団に行くのか緊張しましたが、小さいころから憧れていた巨人軍に指名していただき、光栄に思っています」
実家は東京都内にほど近い埼玉県和光市にある。関東生まれの谷岡にとって「小さいころに好きだったのは巨人の
高橋由伸選手」だった。その憧れだった存在が監督を務めるチームからのドラフト3位指名だ。指名直後は自然と笑みが浮かんだ。
「高橋監督の下で野球ができることがうれしいです」
成立学園高から入社した東芝での3年間で、谷岡は自身のピッチングに自信を持てるようになった。入社間もない1年目までは、どこかに「甘さがあった」という。自信がない分、弱気になりがちな自分とピッチングが重なった。だが、2年目の昨年・・・
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