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Vol.33 近藤弘樹(岡山商大・投手) 短いイニングを全力投球。セットアッパーに適性あり

 

近藤弘樹は自身初の全国舞台で、一皮むけたと言っていい。昨年11月、大学日本代表候補合宿(愛媛・松山)に参加。トップレベルを肌で知り、大学選手権では優勝経験のある近大から白星を挙げ、スカウトの評価を高めた。


 恵まれた体格から、球質の重いストレートを力いっぱい投げ込む大型右腕。安佐北高時代に甲子園出場はならなかったが、岡山商大では1年春からリーグ戦デビューを飾り、今春は7勝をマーク。チームを5年ぶりの全日本大学野球選手権出場に導いた。全国の舞台では近大との1回戦で2失点完投勝利を挙げるなど、潜在能力の高さを見せた。将来が楽しみな素材であり、秋の結果次第では即戦力として、高い評価をする球団も出てくるのではないか。

 投球フォーム(8.0)は上体の力に頼った投げ方になっている。腕が強く振れているので、力強さを感じさせるが、今後の課題としては下半身主導の形で投げることが必要。軸足となる右足にしっかりと体重を乗せて、そこから体重移動をスムーズにするフォームを習得してほしい。上の力だけで投げると、目線がぶれて制球を乱したり、力んで右打者の外角を狙った球がシュート回転して甘く入るケースも出てくる。ブルペンで投げ込む際、下を使って投げることを忘れないでほしい。

 最速152キロを誇るストレート(9.0)は球威十分で・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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