一つの取り組みがきっかけで、人は激変する。制球難だった高校時代、メンバー生き残りをかけて“勝負”に出た。腕の位置を下げるとボールのキレは信じられない球質となり、大きな可能性が広がった。 取材・文=大平明 写真=BBM 
真横から投じるストレートはMAX147キロ。今年6月末にマークしたばかりで伸びしろも十分である
本格派の右サイドハンド・
鈴木健矢が今年、高卒3年目となりドラフト解禁の年を迎えた。「自信を持っている球種はやはり、真っすぐ。変化球ではスライダーが得意でカウントを取るのにも決め球にも使えます」。右打者のインコースをえぐるストレートは球威十分。また、スライダーのキレも良くサイドスローの利点を生かして両コーナーを投げ分け、さらにチェンジアップやツーシームも交えて空振りを奪えるのが強みだ。
奪三振率の高さも特長の一つ。「たまたま結果として三振になっているだけで、意識しているわけではありません」と本人は話すが、今季のJABA大会と都市対抗の西関東予選で計7試合に登板。25回2/3を投げて24奪三振と、イニングとほぼ変わらない数の三振を奪っている。
鈴木がサイドスローに転向したのは木更津総合高の2年秋・・・
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