
9月5日のヤクルト戦[横浜]の8回、代打で登場すると右前へ貴重な2点適時打を放ち、チームの勝利に貢献/写真=井田新輔
打席に向かう登場曲はアントニオ猪木のテーマ曲『炎のファイター』。西武から移籍して6年目、37歳のベテランはヨコハマの人気者だ。かつては横浜高で松坂大輔らと甲子園で春夏連覇、法大進学後もその強打は神宮で輝きを放った。そんな後藤武敏は今、若いDeNAで代打の切り札として、必死にバットを振り続けている。 写真=BBM 豊富な練習量で開いた夢にまで見たプロの世界
決して順風満帆な野球人生だったわけではない。今、プロとして第一線にいられること。そんな喜びをかみ締めるように、後藤武敏はゆっくりと口を開いた。
「僕にとって、ファンが一番の存在。今日のお客さんと、明日のお客さんは違う。もしかすると、1回しか見に来られない人がいるかもしれない。だからこそ、試合に出たときは目いっぱいのプレーを見せたい。あいつが出たら何かしてくれる。期待感を抱かせるというか、常にそういう存在でありたい」 37歳。若い選手が多いDeNAで、
久保康友とともにチーム最年長の立場になった。代打の切り札として重用され続けたのが2015年シーズン。
「代打で生きていく」と心に決めながら、今季は開幕を二軍で迎えた。
「この年齢だし、やっぱりいろいろ考えてしまう。これは正直なところ・・・
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