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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説51】日本の活躍でメジャー入りも2度目の入団書類はすべて偽造【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

レインズ[1953―54、62阪急/内野手]


阪急・レインズ


 黒人リーグから1953年、阪急に入団したラリー・レインズ。俊足もあって“黒いハヤブサ”と言われ、1年目は61盗塁で盗塁王、いまもパ・リーグ記録の16三塁打をマークした。2年目には首位打者となっている。その後、メジャー・リーグのインディアンスと契約し、54年限りで退団し、帰国した。

 と、ここまでは優良助っ人だったときの話だ。

 61年オフ、前回の来日時にレインズを紹介したサパスタイン氏から球団に手紙が届き、「さらにレベルアップしている。ぜひ再契約してほしい」と書いてあった。それで再契約となったのだが、62年秋に解雇されてしまった。

 実はレインズが5年前に離婚した夫人から慰謝料、養育費の未払いで訴訟を起こされ、その分を球団が肩代わりしたのだが、さらなる借金があることが分かり、成績不振もあり、解雇となったのだ。

 調べると、紹介状自体もレインズの偽造だった。

写真=BBM
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