
27日のオープン戦で2安打の筒香
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月27日だ。
2010年のキャンプを見た3000本安打の球界の御意見番・
張本勲氏が「いいとらえ方をしたら
松井秀喜(当時エンゼルス)より飛ばすかも」と絶賛する横浜(現
DeNA)のルーキー・
筒香嘉智が日に日にその評価を高めていた。
まずは2月23日対
日本ハム練習試合(宜野湾)だった。これが筒香にとって初めての他チーム相手の試合だったが、4回の第2打席では、日本ハムの先発・
ケッペルの内角高めの142キロを力強く振り抜いた。打球は強烈なライナーとなって右翼フェンスを直撃。堂々の二塁打だ。次の第3打席では2番手のカーライルから外への動くツーシームをうまくとらえて今度は左へ。これもよく伸びて左翼フェンスを直撃した。連続二塁打だ。レフトを守っていた日本ハム・
中田翔は「守っていて正直怖かった」とプロの後輩に恐れをなした。
そして迎えた27日の対
ヤクルトのオープン戦(宜野湾)。六番・サードでスタメン出場した筒香は2回に流し打って左前打。これはヤクルトの左腕エース・
石川雅規から打ったものだから価値があった。左投手の外角低めのカットボールに対して、バットを振り切らずにボールを乗せてヒットにした巧打。「あの打席はよかった。あのへんの球はよく見えていた」と筒香。よく見られてしまった(?)石川は「柔らかくていい打者。早く一軍に出てくると思う」とルーキーのテクニックに舌を巻いた。
続く2打席目は
デラクルスの147キロ直球を中前に弾き返した。「一塁に走者がいたので絞って待った」のセリフはとてもルーキーのものとは思えない。久々に登場した“夢を呼ぶ18歳”だ。
写真=高塩隆