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プロ野球仰天伝説

球団が仕組んだ“組織票”!? 8選手がファン投票1位/プロ野球仰天伝説187

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

球団を調査してみると……



 1978年のオールスターゲームで、その時点でパ・リーグ4位(最終順位は3位)の日本ハムから8人の選手がファン投票1位で選出され、「球宴ジャック」と騒がれた。

 投手=高橋直樹、捕手=加藤俊夫、一塁=柏原純一、二塁=富田勝、三塁=古屋英夫、遊撃=菅野光夫、外野にはボビー・ミッチェル千藤三樹男。当時のパは投手では近鉄・鈴木啓示、阪急・山田久志、内野手では加藤秀司島谷金二マルカーノらの阪急勢やロッテ有藤道世、クラウン・真弓明信ら、外野手では阪急・簑田浩二、クラウン・土井正博ら人気、実力が備わったスター選手が数多くいたのに、成績ではそれらの選手より格段に下だった日本ハムの選手だけがケタ違いの票を集めた。

 これを不審に思った組織委員会は日本ハム球団を調査。すると「ファンクラブの3万5000人に5枚ずつ投票用紙を送って投票させた」ということが判明。相応の成績を挙げている高橋−加藤のバッテリー、内野手の柏原、富田、外野手のミッチェル、千藤は「選出されるのは恥ずかしくない」としたが、古屋と菅野に関しては「オールスター戦の興味をそぐ懸念がある」との理由から、球団側が辞退を申し入れた。

写真=BBM
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