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2023夏の甲子園

【2023夏の甲子園】台風接近により第10日が中止 2試合を勝ち上がった9校にはありがたい「水入り」

 

宿泊先で過ごす選手


8月15日の甲子園は中止。全試合が順延されるのは、第103回大会の2021年8月18日以来、2年ぶりである[写真=田中慎一郎]


 夏の甲子園は大会第10日(8月15日)が中止になった。

 大会本部は前日14日の13時前に発表。理由をこう示していた。

「台風7号の接近に伴い悪天候が予想されるため、15日に予定されていた大会第10日の全試合を中止し、16日に順延します。選手、関係者の安全や応援団の移動などを考慮しました」

 甲子園大会は1試合を開催する上で、多くの人の移動が伴う。交通機関が運休、欠航、あるいは、本数を減らすなどしており、安全という観点では、的確かつ迅速な対応だった。

 実際、15日朝から甲子園周辺は暴風が吹き荒れ、歩くのもままならないほどだった。

 大会本部からは代表校の動きについて、説明があった。

「代表校には安全最優先で15日には宿舎から外出しないよう要請しています。15日は甲子園の室内練習場、割り当て練習場のいずれでも練習はありせん」


 補足をすれば、通常、中止の場合は、試合を行うはずだったチームが、アルプス席下の室内練習場で汗を流すが、こちらが取り止め。また、大会本部がグラウンドを手配する約2時間の練習もなくなり、事実上、選手たちは宿泊先で過ごした。

甲子園球場内は暴風と雨。大会本部によると、16日の試合実施については当日朝、グラウンドの状況などを確認した上で決定する予定だという[写真=田中慎一郎]


 今後の日程は下記である。

16日▽3回戦(4試合)
17日▽3回戦(4試合)
18日▽休養日A
19日▽準々決勝(4試合)
20日▽休養日B
21日▽準決勝(2試合)
22日▽休養日C
23日▽決勝

 14日までに、3回戦進出の16校が出そろった。1回戦からの組み合わせで12、13、14日に勝利した9校は2試合を戦っている。一方で2回戦からの組み合わせで、10、11、12日に初戦突破した7校とは、疲労度が明らかに違う。このタイミングでの「水入り」は、2試合を勝ち上がった9校にとっては、ありがたい日程と言える。

 残り15試合、いよいよ大会も終盤だ。万全のコンディションでの全力プレーに期待したい。
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