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「無名」が「剛腕」に変わるピッチャー育成術

なぜソフトバンクは150キロ投手を輩出するのか

 

高校時代は名の知られていなかったピッチャーが、次々と150キロ超を投げるようになる――。
そんな夢のような育成を実現させている球団がある。
福岡ソフトバンクホークスだ。
彼らは一体、どのようなステップを踏んで、剛速球を投げるようになったのか。
そして、主力投手が抜け過渡期にあるチームには、どのような意図があるのか。ここでクローズアップしたい。
文=田尻耕太郎(スポーツライター) 写真=伊藤真吾、湯浅芳昭)

プロとしての体力がなかった2人

 ソフトバンクの若手投手たちがとにかくスゴすぎる。

 その代表格は今季3年目の20歳サウスポー、川原弘之。昨年7月に富山アルペンスタジアムで行われたフレッシュ・オールスター・ゲームで「155キロ」をマーク。元ヤクルト石井弘寿が持っていた日本人左腕の歴代最速記録と並んだ。

 川原は今季一軍デビューを果たし、中継ぎ登板した5月22日の広島戦(ヤフードーム)では152キロを計測。一軍のマウンドでも臆することなくスピードボールを投げ込めることを証明し、高山郁夫一軍投手コーチは今後の先発ローテ入りを期待する発言をしている。

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