現有戦力の底上げと高い総合力でV2を狙う
北海道日本ハムファイターズ

　リーグ連覇、悲願の日本一を狙う2013年の日本ハム。ビッグネームの外国人ら目立つ補強を敢行した他球団への対抗策の1つが現有戦力の底上げになる。投手陣は吉川を筆頭に中村、斎藤佑ら若手の成長がチームの成績を左右しそう。武田勝、ウルフと安定感抜群の2枚は計算できるだけに、12年の吉川のように未知数の戦力が台頭すれば、優勝争いに加わる可能性は十分にある。

　経験豊富なリリーフ陣を整備できており、総合力は高い。投手陣で見逃せないのが、ドラフトで指名した4投手。特に鍵谷、新垣、屋宜は知名度こそ低いものの即戦力と評価されている逸材。何人かが先発、中継ぎの枠に食い込むことになれば、現状の戦力の配置転換も可能になり、大きな戦力アップにつながる。

　注目の「二刀流」の大谷は成長途上の高卒新人という観点から、投手として1年目から多くの登板機会は望めない。それでも最速160キロの新星だけに起爆剤にはなり得る存在だ。その大谷の加入も含め、様変わりする可能性があるのが