大阪は阪神18年ぶりのリーグ優勝に沸き、王ダイエーが無類の強さで日本一に輝いた2003年。
斉藤和巳、井川慶の両チームのエースはマウンドに君臨し、ともに20勝を挙げた。タイトルホルダーには、すでに現役を終えた選手や海を渡って活躍する選手もいる。
ここでは、2003年がどんなシーズンだったかを振り返る。
写真=BBM

投打に圧倒したダイエー

　日本一に輝いたのはパ・リーグを3年ぶりに制したダイエー(現ソフトバンク)だった。投打の象徴は城島健司、松中信彦、井口資仁、バルデスの100打点カルテットと、斉藤和巳、和田毅、杉内俊哉、新垣渚の若き先発4本柱。チーム打率は3割に手が届く勢いで.297、チーム防御率はリーグ唯一の3点台となる3.94と投打に他を圧倒した。

　打線は小久保裕紀を欠いていたものの、100打点カルテットの4人と柴原洋、村松有人が3割をマーク。川崎宗則も・・・