侍高校ジャパンにおける打線は三番の大阪桐蔭・森友哉が「別格」の打棒を見せつけた。この超高校級スラッガーの後を打つ四〜六番の右打者も、それぞれ持ち味を出した。懸念の木製バットへの対応も申し分ない 取材・文=岡本朋祐(本誌特派) 写真=荒川ユウジ 渡邉諒 Ryo WATANABE[東海大甲府]INFIELDER 花形へ飛躍した1位指名候補 甲子園組に燃やした対抗心 あこがれの2学年上の先輩と、渡邉諒は同じ道を歩もうとしている。2年前のアジアAAA選手権(横浜)。
高橋周平(現
中日)は、5試合で20打数10安打13打点と優勝に貢献した。決勝では先制2ランを放つなどMVPを受賞。甲子園不出場組からスターへと駆け上がった実績に、後輩も肩を並べた。東海大甲府からは3年連続の代表入り。大会前には「周平さん、神原さん(友、現東海大1年)も日の丸に貢献してきた。自分も活躍したい」と意気込んだ。
渡邉は今大会の野手13人で唯一、最上級生での甲子園を経験していない。昨夏は同校最高成績に並ぶ甲子園4強を果たしたが、主将となった今夏は準決勝敗退。チーム事情により自らマウンドに立ち「二刀流」としてチームをけん引するも、力及ばなかった。「甲子園で活躍した選手には絶対、負けたくない気持ちがあった」
2年前に高橋も語った、野球人としての対抗心が渡邉にもあった。普段の練習から木製バットを使ってきたが、引退後に本格移行。ところが、8月中旬にアイオワ州高校選抜との親善マッチが2試合あり、再び金属でプレー。センス抜群の渡邉であっても、さすがに対応への時間を要した...
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