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V戦士インタビュー ケーシー・マギー[東北楽天ゴールデンイーグルス/三塁手]

ベストを尽くして自分の持っているものすべてを出したい

 


「タマシイ、コメマシタ」。チーム内で流行するフレーズをお立ち台で披露してみせた助っ人は、チームトップの28本塁打をマークする打棒とともに、精神的支柱としても初のリーグ優勝に大きく貢献した。クライマックスシリーズ・ファイナルステージを目前に控え、青い目の奥で熱い魂が燃えている。

通訳=佐野周平(東北楽天) 取材・構成=茂原邦雄 写真=桜井ひとし、BBM

プレーするために来た
休む理由はない


――リーグ優勝、おめでとうございます。

マギー アリガトウゴザイマス。

――優勝を決めてから1週間が経ちましたが、現在の心境は?

マギー 仙台に帰ってきて、Kスタ宮城に来るファンの方々、そして仙台の街の方々の反応を受け、あらためて優勝した実感が湧いています。今日も球場に来るときに駅(仙台駅)を通ったのですが、たくさんの方から声をかけていただき、今まで以上に盛り上がっているのを肌で感じます。順位に関係のない試合にも多くの方が足を運んでくれて、これから始まるポストシーズンに向けて、とても心強く感じています。

――メジャー・リーグ時代にも地区優勝の経験がありますが、日本での優勝には違った感動がありますか。

マギー チームとして何か一つの目標を達成するということは、いつも素晴らしい達成感があります。リトルリーグでも、高校、大学、メジャー・リーグ、そして日本でも。レベルや場所は関係なく、同じように特別な感動があると思います。

――今季を迎えるにあたり「真剣さとともに、エンジョイする気持ちを忘れずにやっていきたい」と言っていましたが、日本での初めてのシーズンを楽しめていますか。

マギー イエス。チームメート、監督、コーチ、スタッフ、本当にいい方々に恵まれましたし、まず、春のキャンプを通じてチームの選手たちを知れたこと、そして自分を知ってもらえたことで、お互いに心地よい気持ちでシーズンに臨めたのも大きかったと思います。こうして日本で一番レベルが高いリーグでプレーできるだけで十分に名誉あることだと思いますし、その上でやはり勝つ方が野球は楽しいですから。今年は楽しいシーズンになっています。

――打線の中核としてチームに大きく貢献しましたが、シーズンを通して自分の役割として意識してきたことはありますか。

マギー その答えになるか分かりませんが、一番に考えてきたのは、1年間、自分自身であり続けること。それを毎日、目標にしてきました。計算できる選手、信頼される選手になろう、毎試合、自分の仕事をしようと思ってやってくる中で、仕事ができた日もあれば、全くできずに迷惑をかけてしまった日もたくさんありますけど...

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