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ドラフト1位指名選手/第1回1巡目入札クローズアップ

大瀬良大地[広島1位]「できる限り前田さんのそばで学びたい」

 

▲色紙に「柱」と決意を書いた大瀬良。その意欲はすでにみなぎっている



大瀬良大地大学NO.1右腕に3球団が競合
つながっていた運命の赤い糸

取材・文=加来慶祐 写真=湯浅芳昭

広島との間にある不思議な縁

 福岡六大学リーグで3度のMVP、2度の大学日本代表入り、そしてアジア選手権日本代表入り。最速153キロを誇る九州の豪腕・大瀬良大地は、セ・リーグ3球団競合の末に広島が交渉権を獲得した。

 長崎日大高3年夏に甲子園に出場。大学に進学して以降の実績は、今ドラフトで文句なしのNO.1と言っていい。

 今回のドラフトには、いくつもの不思議な縁がある。ドラフト直前の10月13日にチームメートと広島旅行に出かけた際、見知らぬ男性にチケットをプレゼントされ、CSファーストステージのパブリック・ビューイングを行っていたマツダスタジアムに足を踏み入れている。そこで初めてカープファンの赤く燃えたぎった情熱に触れ、大きな感動を覚えたと大瀬良。

 交渉権確定のクジを引いたのは、大瀬良を5年間追いかけ続けた九州地区担当・田村恵スカウトだった。大瀬良いわく、まだまだ“覚醒前”だった高校3年夏からグラウンドで姿を見かけていた、唯一のスカウトマンである。テレビ中継の中で、田村スカウトが野村謙二郎監督らとともにテーブルに着く姿を見た大瀬良は、何となく予感めいたものを感じていたらしい。

 大瀬良を引き当て、インタビューに答える田村スカウトの目には光るものがあった。4年前、担当として初めてドラフト1位指名に漕ぎ着けた選手と契約を結んだ際も、泣いていた。そのときの選手が2009年センバツ優勝投手の今村猛(清峰高)である・・・

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