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▲6回からリリーフし、チームの気持ちを体現するマウンドさばきで巨人打線に真っ向勝負を挑み続けた則本(写真上)。延長10回には先頭で四球を選び、二進後、銀次のタイムリーで決勝のホームイン





なぜ楽天ベンチは則本に試合を任せたのか?
5回無失点と好投した先発・辛島航に代えて、6回からマウンドへ則本昂大を送った楽天。第1戦に先発した右腕は、延長10回まで5回79球の力投で期待に応えてみせた。22歳のルーキーに試合を託したベンチの思惑とは――。

 少なくとも2度、楽天ベンチは決断を迫られたはずだった。2番手で登板した則本昂大を、続投させるか、代打を送るか、を――。

 今シリーズ初先発の辛島航が5回を1安打無失点と好投。同級生左腕の後を受けて、第1戦に先発した右腕は、「リードしていたら5回か6回から行かせるつもりだった」(星野仙一監督)と、2点リードの6回から中4日のマウンドへ上がった。

 最初の決断は9回だ。1失点で9回までこぎつけた則本は、一死一、三塁のピンチを招き、打席には7回にソロ本塁打を浴びた五番・村田修一。1ボール2ストライクと追い込んでからの5球目、村田の打球は則本のグラブをかすめ、二塁前へ転がる適時内野安打となった。同点とされ、なおもサヨナラのピンチ。だが・・・

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