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「日本一」の栄光のために死力を尽くした選手たちの喜怒哀楽

戦い、終えて――人物クローズアップ 巨人編

 

第7戦までもつれた今年の日本シリーズ。両チームの選手たちは「日本一」の栄光をつかみ取るためにお互いに死力を尽くしたが、その中でも特に“喜怒哀楽”が目立った選手をクローズアップしたい。日本一を巡る戦いは終わったが、ここには勝者も敗者もない──。
写真=BBM

阿部慎之助 捕手
責任感の強さが仇に…『力のなさを痛感』

 第4戦を勝利し、2勝2敗と対戦成績を五分とした試合後のこと。この日からそれまでの三番ではなく、四番に据えられた阿部慎之助は、4回、一死満塁から犠飛で今シリーズ初打点を挙げたが、いまだに第3戦の投手強襲ヒットのみの1安打(この時点で11打数)に、「もう、笑うしかない。勝ったからよしと言うしかないよね」と珍しく弱気な姿勢。

 田中将大とシリーズ2度目の対決となった第6戦では、その田中から4回の第2打席、外角への難しいボールを左中間へ逆らわずシリーズ2本目の安打となる左中間二塁打(初長打)を放つなど、復調を感じさせる当たりを見せていたのだが……。レギュラーシーズンでは打率.296、32本塁打、92打点の好成績。守備では扇の要、攻撃でも打線の軸、さらにキャプテンとしてリーグ連覇に大きく貢献した。シリーズ開幕前には・・・

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