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2013-2014 ストーブリーグ

12球団移籍&補強事情 読売ジャイアンツ

 

このオフのストーブリーグ、主役はなんといっても巨人
FA宣言した注目選手の獲得が次々と決まり、2014年の日本一奪回に向けて着々と補強を進めている。
補強の裏にあるのは、少しの綻ほころびさえ許さない来季に向けた強い決意の表れだが、まずは補強に至ったチーム事情、そしてその補強によって起こり得る激しいポジション争いやチーム内の競争を展望する。

写真=BBM

【読売ジャイアンツ】

求ム!
1.兎にも角にも先発ローテ右腕 済
2.二遊間のスペシャリスト 済

狙いどおりの国内補強
外国人枠は保険色強し


 常勝を義務付けられたチームは、立ち止まることを許さないようだ。3年ぶりに日本一に返り咲いた12年オフは、前年に杉内俊哉村田修一ら超大型補強に踏み切って覇権奪回に成功していたことで、極めておとなしいストーブリーグを過ごした。しかし、楽天に敗れ、大命題だった40年ぶりの日本一連覇を逃すと、すかさず渡辺恒雄会長が「補強」を宣言。ポイントを先発投手陣の充実と、ここ数年固定できずにいた二塁手(レギュラークラス)に絞り、FA選手に的を定めて獲得に動いていた。

 結論から言えば、13年の国内ストーブリーグ(FA市場)は1人勝ち。経済的にも効率よく、ピンポイントで目的を果たしたといえる。

 まず、残留が濃厚と考えられていた2年連続2ケタ勝利右腕の広島大竹寛だ。FA直後、ソフトバンク、楽天も名乗りを上げ、条件面ではソフトバンクが4年総額10億円(金額は推定)と巨人の3年5億円を上回っていたが、「決め手は関東(大竹の出身地は埼玉)」で獲得に成功。12月4日の入団会見では広島時代から愛着のある17番のユニフォームにソデを通し、「15勝を期待したい」という原辰徳監督と満面の笑みでグータッチをしながら「背番号と同じくらい勝ちたい(17勝)」と決意を口にした。

 西武からFAを宣言した片岡治大も楽天、オリックスとの争奪戦となったが、こちらも両球団を下回ると言われる2年総額3億5000万円で制した。11月27日の第1回交渉の席で原監督が現役時代に着けていた背番号8を提示され、直接電話でも口説かれた片岡は「今・・・

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