【注】2013年成績の「メ」はメジャー、「マ」はマイナー、「韓」は韓国プロ野球、「メキ」はメキシカン・リーグ。年齢は2014年の満年齢。

先発
ブラックリー[楽天・投手]
2013[メ]:46試2勝2敗0S、防4.83
通算メ:82試9勝9敗0S、防5.23
前所属:レンジャーズ/32歳/191cm　86kg/左投左打

イチ押しポイント!　多彩な変化球で幻惑
球速B/制球力B/球種A
　ツーシーム、チェンジアップ、カーブ、スライダー、カットボール、フォーシームと多彩な球種を操る技巧派サウスポー。ここまでの紅白戦やオープン戦ではまだ本来の力を発揮できていないが、星野監督は先発ローテの一角として期待を寄せる。制球に課題を残すが、クイックの速さや守備には定評があり、日本野球に順応できれば大化けする可能性は大。メジャー以外にもメキシコや韓国でプレーしたほか、13年のWBCではオーストラリア代表として国際舞台にも出場。経験値の高さも大きな武器だ。

六番
クルーズ[ロッテ・内野手]
2013[メ]:61試25安1本1盗、率.145
通算メ:195試143安7本4盗、率.234
前所属:ヤンキース/30歳/183cm　95kg/右投右打

イチ押しポイント!　世界レベルの守備
打撃B/守備A/走力C
　サードが本職ながら、ショート、セカンドもそん色なくこなせるユーティリティープレーヤー。昨季にはヤンキースでジーターの故障をカバーしたというフィールディングはすでにレギュラーを取れるレベルで、捕球から送球するまでのスピードは内野陣トップクラスだった。「僕は守備でメジャーに上がった。守備でアピールしていきたい」と自負し、昨年に二遊間を組んだ鈴木と根元を脅かしている。打撃も12年にはメジャーで打率.297の成績を残し、確実性は高い。現在は右肩痛で練習量を抑えており、調整不足が懸念される。

代打
ハフマン[ロッテ・外野手]
2013[マ]:108試87安13本2盗、率.282
通算メ:9試3安0本0盗、率.167
前所属:カージナルスマイナー/29歳/183cm　98kg/右投右打

イチ押しポイント!　チームに貴重なパワー
打撃A/守備C/走力C
　昨年の秋季キャンプでの入団テストを経て、合格を勝ち取った。メジャー経験は少ないが、3Aでは過去5年間で4度の2ケタ本塁打をマークしているパワーが最大の魅力だ。2月20日に行われた日本ハムとのオープン戦では斎藤佑の真ん中に入った初球ストレートを見逃さず、流し打ちで右翼席に運ぶ技術も発揮した。昨年は最多本塁打が井口の23本だったチームにおいて、貴重なパワーの発揮が期待される。現在のチーム所属外国人は5人で実績の少ないハフマンは当落線上にいるが、代打や指名打者の出場で信頼を勝ち取りたい。

クリーンアップ
B.カニザレス[ソフトバンク・内野手]
2013[メキ]:112試161安29本4盗、率.374
通算メ:5試4安0本0盗、率.190
前所属:オアハカ・ウォーリアーズ/35歳/190cm　109kg/右投右打

イチ押しポイント!　柔らかい打撃
打撃A/守備C/走力C
　柔らかい打撃は日本でも十分に通用するものがあると、キャンプでのシート打撃、紅白戦を通じて証明している。光るのは右中間を中心に打撃を組み立てる姿勢。打撃に幅があるタイプだ。しかし、主に守る一塁には同じく新加入の李大浩がいるため、起用はDHに限られる。また、スタンリッジ、ウルフ、サファテが一軍入りすれば、外国人枠から弾き出されるおそれもあり、首脳陣に「一軍で使いたい」と思わせるだけの打力を見せなければ、その打棒も宝の持ち腐れとなる。「他人は気にせず、自分のことに集中するだけ」と語るが、果たして?

四番
ベタンコート[オリックス・内野手]