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開幕カード VS福岡ソフトバンクホークス(ヤフオクドーム)
2013年対戦成績:15勝9敗 勝率.625
ビジターゲーム対戦成績:8勝4敗 勝率.667



開幕直前ポジティブPOINT
活きの良い新加入が既存戦力を刺激しチーム全体が活性化
開幕直前ネガティブPOINT
層の薄い先発陣非常事態への対策に不安

 昨年に続いて新戦力が好調。ルーキーの石川、吉田、吉原、井上が春季キャンプから結果を残し、チームでは89年以来25年ぶりとなる新人開幕一軍カルテットが誕生しそうだ。伊東勤監督も「ウチには新人しかいないのか」と苦笑するが、うれしい悲鳴でもあるだろう。

 石川は先発ローテ、吉原は救援として投手陣に食いこみ、吉田は正捕手・里崎の後継に、井上はチームに不足していた長打力を補う存在として、手薄だった個所をフォロー。戦力の底上げに一役買った。

 新助っ人内野手のクルーズはなかなかバットから快音を発していないものの、守備は前評判どおりレギュラー陣を上回っている。二遊間を守ることが濃厚で、鈴木と根元もそれに負けじとキャンプ、オープン戦と懸命にアピール。周囲の相乗効果を生んでいることからもひとまず大正解の補強だったと言える。

 外野では角中がオープン戦20打席無安打と不振を極めていたものの、もともと激戦区だったポジションで、打の清田、守備の岡田幸文、足の伊志嶺など起用法のバリエーションは多彩。左ふくらはぎ痛で二軍行きとなった今江が数少ない不安要素だ。

 一方、思わぬ暗雲が立ち込めてきたのが、昨年も失速の原因となった先発投手陣。3月12日の巨人戦(QVCマリン)で涌井が5回8失点と炎上。ここ数年は先発で結果を残せていないだけに、不安のよぎる結果となった。昨年リーグ最下位の防御率に終わったスターターの立て直しのために獲得した涌井が本来の力を出し切れないようであれば、昨年の二の舞となる可能性も高い。とはいえ・・・

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