週刊ベースボールONLINE


 

昨季16年ぶりにAクラス入りを果たした広島だったが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでは王者・巨人に惨敗。やはり、広島がリーグ優勝を成し遂げるためには打倒巨人は必須であり、巨人をどのようにして攻略するかが今シーズンの見どころにもなってくる。
対して、巨人はどう受けて立つのか。その他のセ球団も待ち構えている。さて、どうする広島東洋カープ――。


[広島東洋カープ]
2013年対巨人成績8勝14敗2分
(ホーム:5勝6敗1分 ビジター:3勝8敗1分)

敵地での戦いがカギ

 昨季は本拠地、敵地ともに巨人を相手に負け越したカープ。2008年以来、6年ぶりの勝ち越し、そしてリーグVを目指すためには、本拠地はもちろん、昨年わずか3勝、CSでも3連敗を喫した敵地・東京ドームでの戦いがカギとなる。

 昨季は1点差による勝敗が3勝7敗と、僅差での負けで星を落とした。昨季リーグワーストの106失策のうち、対巨人戦は最多の20。これでは王者とは対等に戦えない。三塁に木村、小窪、外野には赤松、廣瀬ら高い守備力を有する選手を起用し、一つでもミスを減らさなければならないだろう。さらに強力なリリーフ陣が控えるため、勝負は序盤。初回、丸、菊池の俊足コンビが出塁し、先制点をもぎ取り、主導権を握りたいところだ。



G倒へのキーマン!
小窪哲也[内野手]



 昨年、対杉内が打率.375、対内海が同.500、対今村に同.600と巨人の左腕にめっぽう強い小窪。守備にも安定感があり、巨人戦出場12試合で打率.385を誇ったこの男を起用しない手はない。

 今季も開幕戦の中日戦(ナゴヤドーム)に代打起用されると、勝ち越しにつながる二塁打を放つなど好調をキープ。プロ7年目、三塁のレギュラー奪取で飛躍を誓う28歳が、打倒Gへチームをけん引してみせる。
[読売ジャイアンツ]
2013年対広島成績14勝8敗2分
(ホーム:8勝3敗1分 ビジター:6勝5敗1分)

DeNAと並ぶお得意様

 直近の3シーズンの対戦成績を挙げてみる。11年=16勝6敗2分、12年=15勝8敗1分、13年=14勝8敗2分。この3年間で広島から稼ぎ出した貯金は実に23にも上る。結果だけで見れば、巨人にとってはDeNAと並ぶ“超お得意様”球団ということになるが、過去2シーズンで3勝3敗の五分と苦しめられた大竹寛がFAで加わったことで、その優位性はさらに増したと言える。大瀬良、九里の新人右腕2人の実力は未知数だが、自慢の投手陣に対しても打率は坂本の.341を筆頭に、代打の神様・矢野の.313、阿部の.292、村田の.283と主力打者が苦にしてはいない。

 さらに、2年目で開幕投手を任された菅野の7戦4勝、内海の4戦2勝など左右のエースがキッチリと勝ち星を稼ぎ出している点も対広島の安心材料と言えるだろう(記録は13年)。リーグ3連覇を目指す上での対抗馬とされてはいるが、日本一奪回を見据えるチームは慌てず、騒がず。今季も当然のように貯金を作っていく。

Gが誇るコイ料理人!
青木高広[投手]



 かつての友も今は敵。昨季開幕直後に小野淳平とのトレードで加入すると・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング