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変化球特集第1弾 魔球スプリットのすべて

田中将大「僕がスプリットをマスターするまで」

2014年4月18日(金) 0:00 

楽天在籍時、日本の打者を悩ませたスプリットは田中のウイニングショットとなった



ファルケンボーグの握りをそのまま真似た

 スプリットを投げ始めたのは4年前からです。きっかけは週刊ベースボールの変化球特集(2010年6月14日号)でした。ファルケンボーグ(ソフトバンク、当時)の握りを見て、ブルペンで試し、手応えがあったので次の試合から早速使いました。それ以降はフォークではなく、ほとんどスプリットを投げています。

 変化球は真っすぐがあって初めて生きるものです。スプリットはフォークよりも真っすぐに近いです。真っすぐの軌道から打者の手元でスッと変化すれば打ちづらいだろうと思っていました。スピードの緩いフォークは打者に見極められることも多いんですよ。フォークほど投げミスが起きないことも大きいです。

 投げ方はフォークのように抜く感覚ではなく、ストレートに近い。腕の振りも同じ意識で、ボールを真下にたたきつけるイメージです。大事なのはしっかりと腕を振ること。変化球というものは、握りも投げ方も人それぞれなので、自分に合ったものを探りながら、感覚をつかんでいけばいいと思います。

 僕が握りで意識していることはほとんどないです。ファルケンボーグの握りと一緒で、そこから何も変えていません。縫い目を意識したこともないですし、親指も自然とこの位置になりました。

 実際に投げる場面は追い込んでからが多いです。ピンチのときや、相手がストレートを狙ってくるだろうなというときに使ったりもします。

田中流スプリットの握り



 人さし指、中指ともに縫い目を使って投げることは意識せず、ストレートと同じように投げ、真っすぐ下にたたきつけるイメージ。親指や薬指は自然な位置がベストという。左打者に対して外へ逃げるような変化を見せることもあるが、それは狙っているわけではなく、ナチュラルな変化で、腕や手先の操作は特にない。

[週刊ベースボール2011年6月20日号「変化球特集」インタビュー再掲載]

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