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2014阪神タイガース特集

逆転Vのキーマンは?トラ番記者の視点

 

ここではスポーツ各紙・阪神タイガース担当記者(いわゆるトラ番)に登場を願って(+本誌阪神担当)、現状の問題点、交流戦以降の戦いのカギを握る選手を挙げてもらった。これが和田虎逆転Vへのシナリオだ。

鈴木忠平[日刊スポーツ]
00年入社。高校野球、ボクシング、プロ野球・中日担当を経て、12年より阪神担当。

Q1. 序盤戦の問題点は?
救援陣の疲労と核不在の捕手陣

Q2. 逆転Vへのキーマンは?
メッセンジャー&ゴメス

▲ゴメス



 開幕から爆発的な得点を挙げてきた打線も徐々に陰りが見えてきた。逆に壊滅的だった投手陣は先発3本柱と岩崎、岩田ら左腕の活躍で落ち着きを取り戻した。打ち勝ってきた阪神だが、いつまでも打線頼みでは長丁場は戦えない。ここからは守り勝てるかどうかがポイントだろう。

 交流戦以降のキーマンはメッセンジャーとゴメス。メッセンジャーは開幕から中5日を基本にまわっており、打線が低調となった5月序盤に連続完封勝利を飾るなど、まさにエースだ。また、ゴメスは三振こそ多いが、ボールを見極めようとする姿勢、打席での粘りなど打線全体に好影響を与えている。疲れの見える夏場に崩れれば、打線は核を失う。苦しいとき、メッセンジャーが投げ、ゴメスが打点を挙げて勝つという試合がいくつできるか。

 気がかりなのは核がいない捕手陣と、ベテラン頼みのリリーフ陣だ。藤井の故障離脱後は鶴岡が中心となっているが、年間通してマスクをかぶれるか。広い甲子園で、守りを中心に安定した野球をするには核となる捕手の存在が不可欠だと思う。

 また、呉昇桓につなぐリリーフ陣は37歳になる安藤と、38歳になる福原が中心。この2人に何かあった場合は故障から回復途上の松田くらいしか代わりが見当たらない。来日1年目から絶対的な力を見せている呉昇桓へ、つなぐ前に逆転されてしまっては宝の持ち腐れ。福原らが1年間通して働くことができれば問題はないが、層の薄さから常に崩壊の危険を伴っている部門だろう。
惟任貴信[スポーツニッポン]

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