交流戦は巨人、ソフトバンクとの争いに敗れ優勝を逃したが、それでもパ・リーグ首位の座を守り、ペナント再開を迎えるオリックス。その躍進中のチームを支えているのが、質量ともに豊富な投手陣だ。6月21日の時点でチーム防御率2.59は12球団トップ、救援投手に限ってもソフトバンクに次ぐ2.66(2位)の数字を残している。では、12球団一と評されるオリックスのリリーフ陣はどのようにして作られているのか、オリックスブルペンのヒミツに迫る。 文=喜瀬雅則(産経新聞) 写真=BBM 優勝争いを見越し中継ぎにも登板ローテ 『鉄壁の投手陣』──。
今季のオリックスを形容する言葉としては、このフレーズがまさしく的確だろう。6月21日現在のチーム防御率が2.59。シーズンも半ばにさしかかり、2点台の数字を残しているのは、12球団でもオリックスのみ。これに次ぐのがソフトバンクの3.05だから、いかにこの成績が、頭抜けているのかが分かるだろう。
その“脅威の防御率”を支えているのが、質量ともに豊富なリリーフ陣だ。今季のオリックスの勝ちパターン、『勝利の方程式』となる継投を担うのは、
岸田護、
比嘉幹貴、
馬原孝浩、
佐藤達也、
平野佳寿の5人。馬原はソフトバンク時代の2007年にセーブ王、平野佳は11年、佐藤達は13年にそれぞれ最優秀中継ぎ投手賞と、タイトルホルダーが3人もおり、リリーバーとしての実績も十分に兼ね備えた陣容を誇っている。
首位を走る現状で、この5人の登板機会は、必然的に増えている。6月21日現在、65試合を終えたオリックスだが、うち佐藤達は33試合、平野佳、馬原がともに29試合、比嘉も23試合に登板。ただ、今夏以降の優勝争いを見越した上で、
森脇浩司監督は、このリリーフ陣の“勤続疲労”を避けるための手を打っている・・・
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